今回はハンガリー(HUNGARY)の地方都市、モハーチ(Mohács)です。私は世界史がからっきし駄目なのですが、世界史に強い方は「モハーチの戦い」のモハーチといえばピンとくるようです。
毎年2月にこのモハーチで「ブショーヤーラーシュ」という名前の祭りがあります。ハンガリーではとても有名な祭りです。雰囲気がなまはげ祭りと似ているとのことで、2017年の2月に行ってみました。首都ブダペストからはかなり離れていて、列車を乗り継いでの日帰り旅行は結構大変でした。1枚目はモハーチ駅に止まる列車、とても辺鄙な駅でした。
2枚目は街の中央広場の誓約教会(fogadalmi templon)、3枚目は教会の内部です。お祭りとは関係ありませんが、一応見学しました。4枚目は鬼の面をかぶった人、街についた頃にはこのような人が三々五々街を練り歩いていました。舞台に上がって踊ったり、メインの道を練り歩くパレードのようなイベントもあったようですが、時間が合いませんでした。
このお面をかぶった人達をブショーと呼びます。「武将」と起源が同じではないかと思います。また、ヤーラーシュ、これは名詞で行進という意味ですが、元になっている動詞はヤールなのです。「遣る」ですね。遣唐使の中にも使われている字です。つまり「ブショーヤーラーシュ」は「武将を遣る」という意味になるのでは、と思います。ハンガリー語と日本語、太古は同じではなかったのだろうかと思うほどです。ハンガリーにこんな祭りがあり、その名前がブショーヤーラーシュだということにとても驚きました。